近年では会社員として働くのではなく、独立して個人事業主として働く人も増加している。

IT業界の場合、独立するのは特にエンジニアが多く、個人事業主として仕事を行う人も珍しくなくなってきた。客先常駐でなければ特定のオフィスに出社する必要がなく、自宅やレンタルスペースで自由に仕事ができる。そのため、憧れを持つケースもあるがその分責任感が大きかったり、仕事を獲得するための営業が欠かせなかったりと、苦労も絶えない働き方だ。

そんな個人事業主にとって大切なのは、人脈作りと言っても過言ではない。人脈とは文字通り人とのつながりを表す言葉だが、この人脈は会社員時代よりも大切な要素となってくる。人付き合いが苦手だから、周りとあまりコミュニケーションを取らずに済みそうだからという理由で独立してしまうと、後々苦戦してしまうかもしれない。

人脈作りで得られるメリットはいくつかあるが、まず仕事を獲得するきっかけを作れることが一番大きなメリットだろう。個人事業主として活動するうえでの懸念点が、仕事の獲得だ。継続的に仕事ができなければ生活もできなくなるため、仕事がゼロという状態はなるべく避けたい。そのような場合、同じ業界で人脈を広げていれば思わぬところから仕事を振ってもらえる可能性がある。

また、業界の情勢や動向について意見交換できるのもメリットとして大きい。一人じゃ仕入れられない情報を得ることができれば、そこから新たなビジネス展開のチャンスも生まれる。人脈は積極的に広げることを心がけよう。